六曜「大安」を知っトク

大安の呼び名と吉凶

六曜の一つに「大安」というものがあります。鎌倉、室町時代に伝来してきた当初は「大安」という名で、江戸時代中後期の寛政・享和年には「泰安」の字も使われたのち、現在の「大安」が定着したとされています。「たいあん」あるいは「だいあん」などと読まれます。

「大いに安し」という意味で、六曜の中で最も良い日とされています。旧暦の五月、十一月の朔日に当たり、終日万事「吉」とされている日で、結婚式や結納など、多くの吉事で好まれています。国家規模の行事も、この大安の日を考慮して選ぶこともあるそうです。

 

 

大安の解釈

大安は「何事においても吉、成功しないことはない日」とされ、「大安吉日」という言葉もあります。しかし、「やってはいけないこと」を指標に定められた六曜の中で、大安は「やっていけないことはない」日である故に最も良い日とされているのであり、「大吉」の日というよりは特に害の無い「小吉」の日というのが正しい見方ともいわれています。

特別やってはいけないことがない分、結婚式など長い時間帯で執り行われる行事はこの日が良いというのは確かです。しかし、かつて賭け事などに「六曜」が使われていた頃は、『「小吉」の時に賭けても面白くない』と考えられることもあったようです。

 

 

大安と行事

見方はいくつかあるものの、大安の日は様々な行事・イベントで縁起を担ぐため選ばれていることに変わりありません。入籍、結婚、お宮参り、七五三、引っ越し、納車、建築、移転、開店、旅行……新しいことを始めたり、物事のスタートとなる事柄は昔から変わらず、大安の日が好まれています。