カレンダー校正を知っトク

カレンダー校正を知っトク

周囲を見渡したときに、多くの方の目に入る印刷物である「カレンダー」。このカレンダーは、編集・校正・印刷・製本といった工程を経て作られています。今回はこの「校正」の中でも「カレンダーの玉校正」にスポットを当てて紹介していきます。
カレンダーを改めて見てみると、様々な要素から成り立っていることが分かります。月・日・曜日・祝日・六曜・行事など、カレンダーの種類によって盛り込まれている内容も様々です。これらの数字や文字は全て「校正」を経て、間違いや不具合がないと確認されてから下版し、その後印刷・製本されて製品として完成します。

カレンダー校正はちょっと違う

当社では主にAdobeのIllustratorで編集し、そのデータを出力した紙を使って社内校正をしています。多くの一般的な印刷物の場合は、編集の元となる原稿と比較して間違いなどがないか確認する作業になります。これに対しカレンダーの場合は、カレンダーに特化させた当社独自の原稿(ノウハウ)を用いて校正を行なっています。
校正の担当者は、ペンを持ち校正用の出力紙を確認していきます。カレンダーにある日付は通称「玉」と呼ばれており、この玉を一字一句チェックしていきます。六曜や二十四節気といった内容があれば、それらも全て確認していきます。そうです、カレンダーの校正は、紙とペンで手作業の確認なのです。

最後は人の目で

カレンダーの校正作業においては、玉の数字・文字の色や大きさ・書体・文字の間隔といった要素を「絶対的」に確認しなければなりません。デジタル化が進み、2つのデータを比較し差分を検出する「デジタル検版」といった仕組みもありますが、これは相対的な比較であるため活躍できるのは再校(2回目の校正)以降となるのです。
当社で制作しているカレンダーは、紙とペンそして人の目で成り立っています。カレンダーに間違いがあってはなりません。当社にはそれを実現するエキスパートと設備が揃っています。