六曜「仏滅」を知っトク

仏滅の呼び名と吉凶

六曜の一つに「仏滅」というものがあります。鎌倉、室町時代に伝来してきた当初は「空亡」という名で、江戸時代中後期の寛政・享和年には「虚亡(きょもう)」に変わり、その字から「すべてが虚しい」と解釈した結果、幕末には「物滅(もつめつ)」と呼ぶようになり、そこから現在の「仏滅」に変化したとされています。今は基本的に「ぶつめつ」と読みます。

「仏の功徳も効かない、仏も滅するような大凶日」あるいは「物滅」=「物を失う」といった意味をもち、六曜の中で最も凶な日とされ、吉事には向かない日とされます。旧暦の四月、十月の朔日に当たります。

 

 

仏滅の解釈

仏滅は終日「凶」であるという説があり、「新たな物事を始めるべきではない」と考えられています。「何事も遠慮するべき日」であり、「病めば長引く」ともいわれます。

その一方、「仏滅」=「物滅」から「あらゆる物が一旦滅んで、新しく物事が始まる」と捉える考えもあり、「悪縁を切って、なにか物事を始めるのに適した日である」という解釈もあります。この解釈に基づいて、あえて仏滅に引っ越しや結婚式を行う人もいるようです。さらに、次の日が「大安」ということから、午後は縁起が良いとする説もあります。仏滅はほかの六曜と比べても解釈が多様だと考えられます。

尚、凶事に関しては気にする必要のない日とされています。