六曜「先勝」を知っトク

先勝と吉事

先勝は『「始まり」を急ぐべし』という意味が強く、一日かかる行事も午前中から始めてしまえば午後に至っても良いともいわれています。そのため、終日万事「吉」といわれる「大安」や祝い事に向く「友引」の次に、縁起をかつぐ祝い事を行なう日として好まれています。御宮参りや七五三は元々午前中に行われることが多いため、特に先勝の日に好まれて行われています。建築業界や自動車業界の中でも、先勝の日の午前中に催事や納車を行おうと考える人は多いそうです。
先勝は縁起事の他に、訴訟事や争い事、勝負事にも向いているとされます。理由として、室町・戦国時代の武将たちが開戦日の吉凶を占うのに用いていたことがあげられます。「勝」という字が入っていることから願掛けの意味も含めて、この日に宝くじを買う人も多いそうです。同様に、良い巡りを信じて引っ越しをこの日に行う人も多いそうです。

 

 

先勝と凶事

先勝は仏事の中でも、特にお通夜は避けるべき日とされています。六曜は仏教に基づいたものではないため葬式そのものは行っても問題ないとされていますが、ことお通夜に関しては先勝の日に行なってしまうと、必然的に翌日の葬式が仏事に向かない「友引」の日になってしまうため、避けられる傾向にあります。