六曜「赤口」を知っトク

赤口の呼び名と吉凶

六曜の一つに「赤口」というものがあります。赤口は六曜の中で唯一昔からその字が変わっていない日で、「しゃっこう」を始めとして、「しゃっく、じゃっく、じゃっこう、せきぐち」など、様々な読み方をされます。

凶日であり、特に吉事を行なうのは好ましくない日とされ、正午の時間(午の刻)のみ「吉」、そのほかの時間は「凶」であるといわれます。午前十一時から午後一時の時間以外が「凶」の時間ということになります。

また、一日の中で吉と凶が混在するため、「順繰りに巡っていたものが突然途切れる」という意味ももっています。旧暦の六月、十二月の朔日に当たります。

 

 

赤口と吉事

赤口は「赤」という文字から、火や血を連想させるため、「火の元や刃物には注意すべき日」とされています。凶や災いのイメージから「死」を連想させる日でもあり、時に仏滅よりも吉事を避けられることが多いようです。

 

 

赤口の由来

赤口は陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」という凶日に由来しています。この日は太歳神の王都の東門の番神「赤舌神(しゃくぜつしん)」という神の部下である八鬼の鬼神が人々を悩ます日であるため、万事において「凶」となる日だといわれています。